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完全データ入稿って具体的には?

2015/08/06

完全データ入稿って具体的には?

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先日の記事「ネット印刷での名刺の発注」で、少し触れた「完全データ入稿」について、少し詳しくご紹介したいと思います。

最近では、インターネットを利用する場合も印刷会社へ持ち込んで印刷を依頼する場合でも、完全データ入稿での印刷依頼が基本になっています。

印刷のことはよくわからないから、すべてデザイン会社に頼んでいるという企業も多いと思いますが、基本を押さえてデータを用意しておくと、自分でも印刷依頼が出きるようになります。

広報・総務の担当者としては是非おさえておいてください。

完全データ入稿で印刷した方がメリットが大きい

ネットで注文する場合には、「データを作ってもらう場合」と、「完全データ入稿での納品」とがあります。違いを簡単にいうと、印刷をする為の準備をどちらが行うかになります。

印刷をするには、「色の指定が適切か?」であったり、「文字が印刷用に加工されているか?」、「断裁位置が指定されているか」などが、重要になってきます。

印刷は印刷機を通して行うため、もらったデータをそのまま印刷機に通せれば作業は簡単です。以前は、印刷会社が受け取ったデータを確認し、チェックを行った後、印刷の手配を行っていました。
現在では、依頼者側で最低限の準備を行って印刷入稿する「完全データ入稿」の方が、安く印刷を依頼することができます。

「完全データ入稿」って具体的には何を指す?

「完全データ入稿」は、依頼する印刷会社が指定する仕様に基づき、データを調整しておく作業になります。
具体的な内容ですと、少し難しいかもしれませんが、いくつかご紹介しておきます。

CMYKとRGBについて

色を再現する方法として、一般的にはCMYKとRGBのカラーモードがあります。詳しい解説は省きますが、印刷に使用する形式はCMYKを使用します。シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色にて校正されているデータであれば問題ありません。

特に注意したいのが、画像データです。画像データの場合RGBで構成されている場合も多くある為、その場合には変換が必要になります。

黒の色に注意

CMYKで再現する場合、K(ブラック)を100%で出力すれば黒になりますが、この黒の場合、実際には少し薄い黒になります。真っ黒にしたい場合には、リッチブラック(K以外にC・M・Yの3色を混ぜた色)で設定する必要があります。

濃度オーバーに注意

印刷をする場合には、印刷会社にもよりますが、多くの場合、CMYK濃度を280~300%以下に抑える必要があります。上記のリッチブラックを設定する場合を例にすると、「C:40%、M:40%、Y40%、K100%」=計 220%のような設定になります。

トリムマーク(トンボ)を付ける

断裁位置をはっきりさせるため、トリムマーク(トンボ)を付けます。内側に来るラインをつないだ箇所が断裁位置となるります。

塗り足し3㎜

断裁位置でカットされるため、縁に色がある場合には、実際の印刷範囲より余分に色を塗り足しておく必要があります。

アウトライン化

フォントのデータは開くPCの環境によって異なります。こちらで開いているフォントを必ず相手も持っているとは限りません。
どの環境でも同じように開くことが出来るようにして、入稿する必要があります。
その為、フォントデータを図形化しておきます。

最少線、最少文字の確認

印刷をする上で再現できる線や文字には限界があります。各印刷会社によって、再現できる最少値を掲載しているので、作成データが条件を満たしているか、確認をしておきましょう。

結局のところよくわからない…それでも大丈夫!

具体的な内容を見ていくと、細かな条件があるので、難しいかもしれません。そんな場合には、以下も検討してみてください。

デザインを制作した会社に、入稿できる状態で納品をしてもらう!

印刷納品が条件のデザイン会社の場合には難しいですが、データ納品が可能なデザイン会社であれば、依頼すれば入稿用のデータとして納品をしてもらえる可能性があります。

この方法が一番簡単なので、一度聞いてみるのも良いかもしれません。

印刷会社の仕様書やテンプレートを活用

ネット印刷を専門にしている印刷会社の場合、各サイトに完全データ入稿の為の仕様書がのっていたりします。操作方法も記載されている場合が多いので、参考にすると良いでしょう。
また、トリムマークなどがすでに着いて注意点が記載されている入稿用のテンプレートがあるので、それを使えば、簡単に設定ができます。

広報や総務で名刺の手配や印刷に関わる場合には、要点と単語だけでも確認しておくと、スムーズにデータの作成や印刷の依頼が出来ます。
参考にしてみてください!

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